お豆をもっと売りたい、と思っています。

10月初めに串カツの万年青さんで開催された「べにや長谷川商店さんをお迎えして【日本のお豆を知ろう】」に参加して、お豆を販売してきました。これを機に、すみれやでもべにや長谷川商店さんのお豆と本を販売することにしました。

お祖父様の代から北海道でお豆の販売をしてきた長谷川家。お豆販売の傍ら、長谷川清美さんは国内外の在来のお豆の研究もされています。様々な地域でどんなお豆をどのように料理して食べているのか、実際に現場に足を運んで記録されています。興味のある方はぜひべにや長谷川商店さんのFBページをフォローしてみてください。

べにや長谷川商店
https://www.facebook.com/beniya.bis/

お豆には栽培種と在来種のものがあります。栽培種はその土地や気候に合う種を研究者たちがいろいろ交配させて作る育成品種で、国が管理しています。在来種の方は、作る人が自家採種して代々繋いできたものです。こちらも、その土地にあった種が長く引き継がれていきます。

長谷川さんは、在来種のお豆を日本各地の農家さんたちから集めて販売しています。とはいえ、在来種のお豆は主に自給用で作っている方が多いので、販売するほど集めるのは大変だと言っていました。若い農家さんはなかなか手のかかる在来のお豆は作らないので、年々作る人が少なくなっているそうです。

在来種のお豆は大量にできるわけではないし栽培に手間がかかるのですが、たくましくて全滅するということがないそうです。そして、そういったお豆は地域の人々の暮らしや行事の中に根付いてきました。一般的にも昔からハレの日は小豆でお赤飯を炊いたり、普段のケの日は大豆をお味噌やお豆腐、煮豆など様々な形に加工して食べてきました。在来種でお豆を作り続けると同時に、その地域の伝統や暮らしの中で美味しくそのお豆を料理する知恵が代々受け継がれてきたのでしょう。

良質なタンパク質で保存もきき、経済的なお豆。長谷川清美さんのお料理教室では、お豆の美味しさを様々な形で引き出す方法を教えてくださいました。印象に残っているのは、塩茹でしただけのお豆の美味しさです。それだけでもデザートになりそうなくらいほっくりと美味しく感じました。

 

長谷川さんの本(今品薄ですが来週にはたくさん届くと思います)では、お豆の説明とともに簡単で美味しそうなレシピがたくさん紹介されています。ぜひ少しずつ挑戦してみてください。浸し豆なんて、実は簡単で作り置きしておいたら忙しい人にはとてもありがたい一品だったりします。写真も綺麗なので、お豆と合わせて本もご覧になってくださいね。

(春山)