暮らしの中から消えつつある大切な宝、役立つ愉しい手縫いの技、「運針」をはじめてみませんか?
「指ぬき」を使う独特な縫い方に、最初はちょっと戸惑っても、だんだんと指ぬきとも仲良くなり、針を運ぶたのしさを味わえるようになっていきます。
日本の昔ながらの縫い物のひと時を、どうぞおたのしみにいらしてください。
日時:2018年9月30日(日) 14:00~16:30
参加費:2,300円(材料費込)
定員:6名(予約制)
持ち物:針山、小ばさみ(針と布は、ご用意いたします。コースターにしたい布をお持ちの方は、表用と裏用に2枚の布をお持ちください)
服装:あぐらができる格好
【内容】
・自分に合った指ぬき作り
・運針の練習(針の持ち方、手の動かし方など、ひとつひとつゆっくりと進めていきます。)
・運針を使った小物作り(コースターを予定しています)
【予約・問い合わせ】
「info@sumireya.org」まで①ワークショップ名、②お名前、③電話番号、④メールアドレスをお知らせください。
※ 2〜3日経っても返信がない場合は、お手数ですが、すみれやまでお電話にてお問い合わせください。
【「運針」とは 】(講師より)
古来、日本の針仕事は、直線を縫う「なみ縫い」が主でした。
というのも、かつての日本人の衣であった着物は、体型に合わせてカーブに縫われる洋服と異なり、直線裁ち、直線縫いで仕立てられるつくりとなっているのです。
また、ほどいて仕立て直すことを前提としていましたので、サッと、糸を抜きやすい縫い方、ということも大切でした。
運針は、そんな日本の衣文化とも深く関わり息づいてきた、日本独自の、伝統的な手縫いの技です。
初めて見るとちょっと驚きもあるかもしれない、手縫いながらもとても速く縫えてしまう、面白い縫い方です。
かつては家族の着物を縫ったり、また、お布団や座布団を縫ったりと「暮らし」の中に息づいていた運針ですが、今では、着物を手縫いで仕立てる和裁を職業とする方や、あるいは習っている方など、一部の限られた人たちの間でしか知られていないという、何とももったいない状況に。
でも、その和裁に用いられている運針という技術は、誰でも身につけることのできる、とても愉しい手しごとの技です。
和裁をやらなければ運針に出会えない、というのは、あまりにも、もったいないのでは・・・
運針が、和裁という限られた世界の中だけではなく、また着物を縫うことにとどまらず、もっと広く、暮らしの中の手縫い仕事に活かされて、伝わっていくものになったら・・・
そんな氣持ちが沸き起こり、「運針ことはじめ」の場を開かせていただいています。
きっと、「手縫い」がもっと身近になり、そして、誰かへの想いや氣持ちをカタチにする手縫いの世界が、もっと豊かに広がるのではないかなと、想いを膨らませています。
【プロフィール】
いときち
「着物」という日本の衣にあらゆる面から関心を抱き、“着物を知るには仕立てる段階から”、と思い、和裁を学ぶ。
今、さまざまな素敵な出逢いを通して、人の想い、物の結びつきから生まれる「暮らしに息づいた手しごと」の豊かさを、あらためて感じる日々。
よろこび、たのしさ、幸せが生み出される結びつきを大切に想い、「結」の字から、「いときち」です。
どうぞよろしくお願いいたします。