連帯経済を考える
世界的に広がる公共サービスの再公営化 〜民営化を越えて〜

新自由主義の経済が世界的に押し進めているものの一つが、水、交通、教育、健康・福祉や地方自治体の仕事などの公共サービスの民営化です。日本でも民営化が今まさにますます進められようとしています。民営化すると本当に経済効率がよくなって、私たちの生活がよくなるのでしょうか。

この日は、市民政策シンクタンクで水と再公営化について研究・活動して来た岸本聡子さんに、世界の事例を紹介してもらいつつ、今世界的な動きとして各地で再公営化されている状況を報告してもらいます。サービスの提供を自治体に戻すだけでなく、市民参加型の民主的な運営を模索したり、仕事を創出したり、ニーズに基づく効率化・質の向上を実現したりと新たな可能性を学び、ヒントを得たいと思います。
岸本聡子さん
大学時代より青年環境NGO アシード・ジャパンで活動、大学卒業後専従スタッフとなる。2003年よりアムステルダムの市民政策シンクタンク、トランスナショナル研究所で働く。そのきっかけは2003年世界水フォーラムが京都で行われた際、民営化のオルタナティブのセミナーを京都精華大学で開催したのが始まり。その後TNIのプロジェクトに発展した。10年以上、水と正義運動の研究、支援活動に費やし、現在は民主的な経済と公共政策をテーマとするPublic Alternativeチームのコーディネーター。公共サービスの脱民営化・再公営化、民主化、エネルギーデモクラシー、99%の人々のための公的ファイナンスなどのプロジェクトの試行錯誤中。最新の編著は『Reclaiming Public Services 公共サービスを取り戻す:民営化に自治体、市民がいかに立ち向かったか(日本語の要約レポートhttps://www.tni.org/files/publication-downloads/rps_ja_web.pdf はこちらから)』。

 

日時:2018年7月25日(水) 18:30〜20:15
終了後に交流会を開催します。ご希望の方はぜひご参加ください。
場所:かぜのね(※すみれやではありません、ご注意ください!)
京都市左京区田中下柳町7−2(出町柳駅より徒歩1分)
075-721-4522
参加費:700円
主催:すみれや

お問合せ:info@sumireya.org