今年はコロナに振り回された1年でした。みんなが初めて遭遇する事態の中で、必死に生活しています。

すみれやでもイベントはしばらく開催できなかったりしたのですが、営業は比較的普段通りしていました。こんな状況の中、そしてもっと便利なお店はたくさんある中で、わざわざすみれやに買い物に来てくださったお客さまに感謝しています。お客さまからご提案をいただいたり、情報交換をしたり、お話しする中で励まされてすみれやは成長しています。

そして今年は育休中のスタッフの代わりに、店番を手伝ってくれた助っ人さんたちにとてもとても助けられました。本当に気持ちのよい人たちで、彼女たちの影響もたくさん受けました。彼女たちの存在なしに、今年はすみれやは営業し続けられませんでした。ありがとう〜。

今年はコロナの影響で、自分の国の食料を確保するために輸出を制限する国々が出てきました。たまたま日本が輸入をたくさんしていた国は輸出制限をしなかったため、私たちの食卓に影響はほとんど出なかったのですが、もしも輸出制限の影響を受けていたら自給率がとても低い日本はどうなっていただろうと考えるとぞっとします。これからもまだまだそういった可能性はあります。

高齢化して、過疎化している地方で、美味しいものを生産してくれている方たちは、私たちの命綱です。彼らが作ってくれるので私たちは安心して食べ物を購入できるだけでなく、環境も維持されるし、地域の文化も継承されます。生産者さんたちにこれからもそこで仕事をし続けてもらえるよう、すみれやも小さな力ですが、営業し続けなければと思います。街と地方は単独では成り立ちません。お互いが関係を持って、循環していくことで、多様で豊かな生活を作っていけるのだと思います。

2021年の春にはすみれやは5周年を迎えます。これからも美味しくて楽しい生活を続けていけるように、地道に営業していけたらと願っています。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年をお迎えください。

すみれや 春山文枝