今年の目標の一つは、すみれやで胸を張って提供できる調味料を集めることでした。ここ1ヶ月で、その目標にだいぶ近づいてきました。
・お醤油は奥出雲の森田醤油店さんから。昔ながらの製法を守りながら、厳選された国産の丸大豆と小麦を原料に、杉木桶で熟成されたものです。濃口醤油と生醤油がすみれやに入っています。キッチンハリーナさんや出町うさぎさんを始め、私のまわりのおいしいものを作る人たちイチオシのお醤油です。
・お塩は加計呂麻島（奄美大島の南の島）のさんご塩。珊瑚に囲まれた美しい海から汲み取った海水を薪で釜炊きしながら、甘みのあるところで火をとめ自然結晶させた手づくりのお塩です。塩辛いだけではなく、甘みや苦み、複雑な味があるので、塩の味を楽しんでください。
実はもう一種類、検討中です。こちらもかなりおいしいのですが、また入荷したらお知らせします。
・オリーブオイルはパレスチナオリーブさんより。ひと粒ひと粒手摘みされたオリーブを低温圧搾して作られました。栽培・製造の過程で一切の化学薬品を使わず、加熱処理などもしていないため、味や香りはもちろん、さまざまな栄養分が損なわれずに残っているそうです。パレスチナからは、オイルの他にアーモンドとオリーブ石けんも届いています。
・ごま油は京都で丁寧に油を作っている山田製油さんのもの。工場を見学しにいきましたが、思ったよりも小規模に、職人さんたちがごまを煎り、圧搾し、洗い、ビンに入れて出荷していました。練りごまが石臼で二度挽きされているのをみてびっくりしました。本当に少しずつしかできないのです！ これは大量生産できないなぁと思いました。ここのラー油にはまる人多しです。
その他、お味噌は綾部の水田家の食卓さんから、菜種油は東近江から「菜ばかり」を、黒糖は先日紹介した加計呂麻島の西田精糖さんとタイケイ製糖さんから、お酢は西田製糖さんのキビ酢が夏頃に入荷予定です。津乃吉さんの京だしも大活躍。
おいしい調味料とよい食材があれば、シンプルな料理でもかなりおいしくいただけます。私は野菜を蒸して、お塩と油を少しつけて食べるのがお気に入りです。食材そのものの味や香りが引き立ちます。
これらの調味料をぜひお試しください。（春山）