すみれやに入荷した素敵な商品のご紹介です。
南フランス産の、2種のラベンダー精油とラベンダー蒸留水です。

2月には、このラベンダー精油作りに自ら携わり販売されている、『リアン』石田佳奈子さんの「ホンモノの精油のお話会」をすみれやで開催しました。
ラベンダーの採取現場のお話や、精油の生産過程、労働環境、ホンモノの精油の見分け方とは?など、生産の背景や作り手の方の想いをお聞きしてきました。

 

記憶とメモを頼りに、石田さんからお聞きしたお話の一部です。

・ラベンダーは農法、採取法により効能が変わる。一番いいのは野生ラベンダー。
・この精油のラベンダーは、標高の高い山に何日間にも渡ってベースキャンプを張り、1日何時間もかけて野生ラベンダーを手で刈って採取している。
・なるべくフレッシュな状態で採り、生命力を閉じ込める。
・精油の中でもラベンダーは一番効能が多く、安全性が高い。原液で使っても大丈夫。
・不眠症、鎮静作用、切り傷、やけど、日焼け跡などに効果があるといわれている。
・流通している精油のラベンダーは、野生を採取している小規模農家から大量生産農場で栽培されたものまでさまざま。
・中には、認証をお金で買ったり、品種の偽装や混ぜものがしてあるような偽物も多く出回っている。
・精油を見分けるには、ラベンダーの学名、抽出部位、原産地、収穫年度、生産者を見ること。
・良い精油を作る生産者とは、植物の知識があること、次世代に技術を継承していること、人に対する態度が誠実であること。
・生産者の労働環境も大切。

他にも、この精油を作るための蒸溜器のこだわりや湧き水を使い低温低圧で作っていること、クラシック音楽を流していることなど、かなりの手間隙をかけて作られていることを伺いました。
「精油」と言っても、一般に出回っているものは玉石混交。
ほとんどがあまり質のいいものではないかもしれません。
でもきちんと見分ければ、上質な精油には薬のような効能があり、人を元気にさせる力があるのだなと思いました。

昔から作られてきた味噌や醤油や梅干しなどの食べ物とも通じるものがあり、生産者さんの環境や人との向き合い方は、すみれやの生産者さんの姿とも重なりました。

2種の精油のうち、黄色いラベルはまろやかな香りのルソーさん作、紫色のラベルは、スッキリとした香りでボイヤーさんが作ったものです。香りは好みで選んでください。
精油といえば、ディヒューザーやアロマライトで香りを楽しむのが一般的な使い方ですが、他にも手づくりクリームやバスソルト、湿布、マッサージオイル、消臭スプレー作りの材料としてなど、色んな用途に使えます。

私は、鼻がムズムズするときや空気の悪い場所で、マスクやハンカチに精油を1滴染みこませてスッとさせたり、虫刺され跡に付けたりしています。寝るときに枕元で香りをふわっとさせるだけでも、とても癒されます。
写真真ん中のものは、「ラベンダー蒸留水」です。精油を作る過程で出る副産物なのですが、精油とはまた異なるとても華やかないい香りがします。

顔や体にシュシュッとかけて保湿したり、これをベースに化粧水を作ったり(グリセリンを混ぜるだけ)。そのまま水に溶かして飲むこともできます。

蒸留水は本数限定での販売です。

ラベンダー精油、おうちや外出先などで一つ持っておくと本当に便利です。
まずはカバンに一本、いかがでしょうか。(藤)