9日19日(月)、すみれやで秋の野草料理教室を開催しました。
講師は、野草料理を伝える会の西本方さん。すみれやで野草料理教室を開催していただくのは2回目です。
この日は朝10時に高野川沿いの御影橋付近に集合。参加者全員で、高野川付近に群生する野草を採取しました。
採ったのは、イノコヅチ、つゆ草、ヨモギなど。秋の野草は、食べるにはアクが強かったり筋が硬かったりするので、お茶づくりやお手当に使います。
春の季節とは生えている姿が違うため、「同じ植物だと思わなかった」という声が上がりました。
その後はすみれやに戻って、野草を使ったご飯づくり。
まずは先生から陰陽についてのお話があり、料理の基本となる焼き塩作りをします。
塩を右回転で炒って炒って炒って、すり鉢で擦っていきます。塩の粒子が細かくなることで素材によくなじみ、からだにも料理にもやさしく美味しくなるのだそうです。
この日のメニューは、蓮根バーグ、ヨモギの種の天ぷら、小豆かぼちゃ、イヌビユのつくだ煮。それから玄米ご飯に味噌汁。
ご飯を炊くのもバーグを揚げ焼きするのも、全て土鍋。陰性の食べ物を中庸に近づけるようにじっくり調理していきます。
土鍋ご飯にはしっかりとしたカニ穴が。
かぼちゃを蒸すときは、まず手に塩をつけてから素材になじませます。
これを「手塩にかける」と言うのですね!昔からの言葉の意味がすっと入ってきました。
この日の参加者の方々、とても手際が良く、料理だけでなく洗い物や片付けまでどんどん進めていただきとても助かりました。
そして、完成!
大きな蓮根バーグが2つ入ったボリュームたっぷりのプレートです。
砂糖や動物性ものを使わなくても、十分なおいしさ。そして野草のエネルギー。
先生を囲み、ふだんの食生活のお話などをしながらゆっくりじっくり味わいました。
ごちそうさまでした!
ご飯をいただいたあとは、野草を使ったお手当教室。ヨモギ湿布です。
まずは乾燥したヨモギを煮出し、ヨモギエキスを作ります。
続いてタオルに染み込ませて軽く絞り、気になるところに1枚タオルをかけて、アツアツのヨモギタオルを乗せていきます。(やけどをしないように気をつけてください!)
冷めないように上からビニールやタオルをかけてからしばらく休憩。冷めそうになったらまた熱いものを取り替えていきます。
ヨモギは増血、浄血、止血、殺菌効果、皮膚疾患など、多くの薬効を持っています。1年を通して取り続けると、体質改善になるのだそうです。
更に、ごま油と生姜の降ろし汁を混ぜたものを患部に付けてマッサージ。
この生姜油は、頭痛、肩こり、めまい、神経痛、血行不良、ぜんそく、脱毛など、生姜が血管を広げ、炎症をしずめてくれるのだそうです。
患部だけでなく、全身がじわ~っと温まり、なんとも言えない心地よさ。冬の寒い時期にしたら、とても気持ちがいいだろうなと思いました。
この日は朝の野草採取から始まり、ご飯作り、お茶作り、お手当など、野草のたくさんの活用法を教えていただき、野草づくしの一日でした。
毎日なにげなく歩いている道端の植物にも、使える野草がいっぱい。宝の山に思えてきます。
そして先生からは、私たちのからだを作っている食の大切さについて教えていただき、毎日に少しでも取り入れたいなと改めて思いました。
西本さん、ありがとうございました!