「使い捨てではなく、お手入れをしながら大切に使いたい。」これは、すみれやがとても大切にしていることのひとつです。

この春も、すみれやに各分野で活躍している作家さんの作品(生活道具)が勢揃いします。お気に入りの道具をみつけたら、お手入れをしながら大切に使う楽しさや豊かさを発見できるかもしれません。そしてお直しをしたらさらに愛着が出ます。ぜひそんなお付き合いが長くなりそうな道具をみつけにきてください。

今回は、お手入れ・お直し相談会(無料)も同時開催いたします。ぜひ、この機会に気になるものをご持参ください。

出展者(五十音順):
坂田典子…革製品
高室久志(木工芸ニッポニア)…木工品
室屋清美(Handworks Blanket)…手紡ぎ手織り
目片智子…陶芸品
渡邉知栄(洋服のお直し+洋裁教室)…服

期間:2018年4月12日(木)〜15日(日) 11〜17時
場所:乾物と生活雑貨 すみれや 2F
<お手入れ・お直し相談会(無料)>
大切にされている「革製品、木工品、ニット、陶器・焼き物」をお持ちください。それぞれの作家さんとお手入れの相談をしていただけます。一部、修理受付なども承ります。

12日(木) 陶器・焼き物(目片)、洋服(渡邉)
13日(金) 木工品(高室)、洋服(渡邉)
14日(土) ニット(室屋)、洋服(渡邉)
15日(日) 革製品(坂田)、洋服(渡邉)

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「暮らしの中の道具展」作家紹介

【坂田典子】
坂田さんが革で作る道具のデザインはシンプルです。だから生活に馴染み、長くおつき合いしたくなります。植物から抽出されたタンニン液に革を浸してなめし、ていねいに麻ひもで一針一針縫って作られています。

前回のすみれやの展示販売の際も、坂田さんの鞄やベルトを愛用してきた人たちが、修理やお直しをしてもらっていました。ちょっと直すだけで、ぐっと快適に使用し続けられます。

最終日の4月15日(日)に坂田さんはすみれやに滞在しますので、革のお手入れのしかたを教えていただくことができます。また、坂田さんの作品の修理をご希望の方は、有料ですが、この機会にお持ちください。その場で修理できないものもありますので、その場合はお預かりとなります。

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2005年より独学で革を始めました。
2008年に南山城村に工房をかまえました。
飽き性だったにもかかわらず、革だけはやってもやっても飽きませんでした。
各地のクラフトフェアに出店したり、ご縁のあるショップやギャラリーで展示をさせてもらっています。

http://www.kawanosakata.com/
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高室久志(木工芸ニッポニア)
高室さんは、京都の京北で作品を作っています。木の優しい風合いを活かしたお皿やお盆、花器、そして家具も作っています。

今回の展示では、スペースの都合で食器類が多くなると思われますが、いくつか家具も持ってきてくださる予定です。

そして4月13日(金)に高室さんはすみれやに滞在します。木工品の食器や家具などのお手入れのしかたやを聞いてみてください。また、木でできているものの修理に関しても相談に乗ってくださいます。条件が合うようでしたら、修理も有料で請け負ってくださります。

実は昨年の2月にすみれやで開催した「お米バッグ展」でも少しだけ高室さんの作品を展示していました。その時に高室さんと知り合って、今回はじめてすみれやのイベントに本格的に参加していただくことになりました。

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1976年京都生まれ。
京北の豊かな自然に囲まれ育つ。
成安造形大学デザイン科卒業。
京都の木工房にて助手をつとめ、木に触れる生活を送る。2015年に独立し「木工芸ニッポニア」を設立。
暮らしの中で、木の良さを感じて貰えるものづくりを目指して活動。

https://www.facebook.com/m.nipponia/
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室屋清美(Handworks Blanket)
室屋さんは、綿の種をまいて、収穫し、染色をして、糸を紡いで、機を織って、縫製するところまですべて自分でやってしまいます。洋服の自給自足ができる技と知恵を持っているのです。すみれやでも糸紡ぎと靴下編みをそれぞれ毎月1回ずつ「手仕事のお稽古」として指導してくれています。

すべて手仕事でていねいに作るので、作品の量は多くないかもしれませんが、今回は畑を耕すところから衣服ができるまでの過程を写真などで展示できたらと話しています。

室屋さんは4月14日(土)にすみれやに滞在します。春の衣装替えで冬のニットをしまい込む前に、ほつれたところを直し、きちんとお手入れしませんか? 次のシーズンに気持ち良く使い始めることができます。自分に合わなくなってしまったセーターをほどいて、新しい服を作ることも可能です。場合によっては、やり方のお稽古をしていただくことも可能かもしれません。
もちろん、ニット以外のことでも相談に乗ってくれると思います。ぜひいろいろお話ししてみてください。

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自給と循環をキーワードにくらしの中の衣料を考え中。 畑で綿を植えたり、里山で染料に使えるの草木やキノコを探したり、そうして集めた天然素材で糸を紡いで織ったり編んだりしています。

http://hwblanket.wixsite.com/handworksblanket
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目片智子
目片さんはご自宅のある鞍馬で器を作り、工房の入口にあるお店で販売しています。積極的に街中のお店などで販売や展示などを展開するというよりは、ご自分のお店に来られたお客様とのご縁を大切にしながら、生活の中で使いやすい器を作っています。

私が大好きな飲食店で彼女の器を使っていることに、最近気がつきました。シンプルだけど、食べものが映えます。また、私が工房にお邪魔している時には、別の飲食店の方が、お店で使うコーヒーカップを自分で作るお手伝いをされていました。使う人とのやり取りでその人が必要としている器を作ってくれる。なんか贅沢ですね。何気ないお皿でも、重さのことや、上薬の塗り方などを、使う人の目線で考えて作られています。

GW中の5月5日(土)には、目片さんに指導してもらって、陶芸教室をすみれやで開催する予定です。お楽しみに。

目片さんは初日の4月12日(木)にすみれやに滞在します。器のお手入れのしかたや、器に関する相談に乗っていただきます。現物を持ってきて、ぜひ相談してみてください。

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嵯峨美術短大陶芸科卒
京都府立陶工訓練校専攻科卒
泉涌寺深見陵泉陶苑、陶芸教室を経て鞍馬に築窯
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渡邉知栄(洋服のお直し + 洋裁教室)
渡邉さんはこれまでもすみれやで開催した展示販売に何回か参加してきたので、ご存知の方もいるかと思います。展示してある服を試着していただき、その人の身体に合うように寸法をとり、生地の色を選んでいただく受注販売というかたちになります。
すみれやのスタッフも時々渡邉さんの服を来ているのですが、シンプルだけどかわいくて、動きやすい、年中着ることができる便利な服です。着る人によって雰囲気ががらっと変わるのがおもしろいところです。

普段は出町柳にあるかぜのねの2階で服のお直しをしたり、洋裁を教えたり、出張でワークショップをしに行ったりと忙しく活動されています。
先日、『大人のおしゃれ手帳』という雑誌に渡邉さんのお店が掲載されました。洋裁の基本からミシンの使い方、そしてリメイクの手ほどきまで、その人の希望に合わせて優しく教えてくれます。

渡邉さんはこの展示販売の期間は毎日すみれやにいます。お洋服の受注以外にも、お直しの相談にも乗ってくださいます。ぜひお直ししたい服をご持参ください。また有料にはなりますが、お直しの注文やリメイク教室の受付けもしていただけます。この機会にお気に入りの服をよみがえらせませんか。

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1989年 女子美術短期大学服飾科卒業
1992年 アパレル会社(デザイン、パターン、生産管理)
1998年 お直し店(百貨店)
2013年 出町柳駅前「カフェかぜのね」2階に、「洋服のお直し+洋裁教室」をオープン
ほかに、KBSカルチャー、京都ノムラテーラー、Re:(リコロン)などでワークショップも開催しています。

https://sites.google.com/site/chiewatanabekyoto/
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